今回は、ケイマーダ・グランデ島という島について、お届けしていきたいと思います。
みなさんはケイマーダ・グランデ島という島のことをご存知でしょうか?
おそらく、初めて名前を目にしたという方も少なくなかったのではないかと思います。
何とケイマーダ・グランデ島とはブラジルの毒蛇だらけの島なのです。
はたして、ケイマーダ・グランデ島の全貌とは…?
ケイマーダ・グランデ島とは?
ケイマーダ・グランデ島とは、ブラジルに存在している無人島です。かつては島民も存在したものの、1909年に無人化しました。
その規模は小さく、面積は0.43平方キロメートル。東京ドーム9個分ほどの大きさの島です。
けっして一般的な知名度が高いという島ではありません。
しかしながら、注目すべきなのは、ずばり、その島内の自然環境。なにしろ、荒地もあれば、熱帯雨林も生い茂っており、草原もあるという具合ですから、とても一般的な島のイメージとはかけ離れているといえるでしょう。
なお、割合は、熱帯雨林が4割程度、荒地や草原が6割程度です。
さて、そんなケイマーダ・グランデ島といえば、詳細については後述しますが、危険な毒蛇が存在しているということでも注目されているという島。
その蛇とは、近絶滅種の1種であるゴールデン・ランスヘッドというもので、世界中で生息しているのは、ケイマーダ・グランデ島のみだったのです。
このゴールデン・ランスヘッドのせいで、ケイマーダ・グランデ島は1985年以降、観光客などが島内に立ち入ることが不可能になってしまったのでした。
現状では、ケイマーダ・グランデ島に立ち入ることができるのは、ブラジル海軍とチコ・メンデス生物多様性保護機関の者だけという、異例の環境になっていたというわけです。
ケイマーダ・グランデ島の場所
ブラジルにあったケイマーダ・グランデ島ですが、その場所はブラジルのサンパウロ州のぺルイベ市に属している離島です。陸地からは33キロ離れています。
ですので、ブラジルのサンパウロ州のぺルイベ市の住民であっても、一部の例外を除き、島内に立ち入ることが不可能になった1985年以前でも、実際に行ったことがあるという人は少ないでしょうね。
ブラジルといっても、その面積はきわめて広いものの、そのうち、ケイマーダ・グランデ島を含むサンパウロ州は、南東部のエリアに位置しています。州庁はサンパウロ市に置かれていました。
一方、日本との関係では、日本から渡った移民や、日系ブラジル人が、国内でも一番たくさんいたということで有名でした。
とはいえ、ケイマーダ・グランデ島は、そんなブラジルのサンパウロ州のぺルイベ市とは、とても似ても似つかない環境の島であるといえるでしょうけどね。
毒蛇について
毒蛇ゴールデン・ランスヘッド
さて、ケイマーダ・グランデ島を語るうえで、どうしても避けては通れないのが、先ほど触れた、危険な毒蛇である、近絶滅種の1種でもあるゴールデン・ランスヘッド。
ゴールデン・ランスヘッドはケイマーダ・グランデ島にのみ生息しているわけですが、その実態はやはり、そうとう怖いものでした。
そしてケイマーダ・グランデ島には、1平方メートルあたり1匹から5匹くらいという割合で、そんなゴールデン・ランスヘッドが生息していたのですね。
島内での総数は2,000匹から4,000匹にも及ぶとのことです。
そして、仮にヒトがゴールデン・ランスヘッドに噛まれてしまった場合、最悪1時間以内に死んでしまう恐れがあるということでした。
これでは、島内には立ち入り禁止になってしまうのも当然というものでしょうね。
このゴールデン・ランスヘッドのせいで、ケイマーダ・グランデ島は、「スネークアイランド」などと称されるようになってしまったのでした。
それにしましても、世の中には、なんとも恐ろしい悪夢のような生き物がいるものです。
まとめ
以上、ケイマーダ・グランデ島について取り上げてまいりました。
世界中に秘境と呼ばれるようなスポット、危なっかしい島などは、それなりに存在することでしょう。
しかしながら、ケイマーダ・グランデ島は、環境の多様性、ゴールデン・ランスヘッドの脅威など、あまりにも話題性があって、思わず目を瞠ってしまいますよね。
いつの日か、ゴールデン・ランスヘッドの脅威が完全に除去されることによって、ケイマーダ・グランデ島にふつうの観光客が入れるようになる日はやって来るというのでしょうか…?
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