ディンカ族とは?世界一身長の高い民族について解説

日本人の平均身長が男性171.5㎝だと言われていますが、平均身長が2m近くあり世界一長身だと言われている部族があります。

それはディンカ族と呼ばれるアフリカの民族です。

そのディンカ族とはどのような人たちでどのような文化をもっているのかここで解説していきましょう。

ディンカ族とは

ディンカ族は世界一長身

ディンカ族はアフリカでもっとも身長が高い部族です。

1963年の調査で彼らの平均身長は182㎝もあったそうです。特に男性は2mを超える人もたくさんいました。

世界一長身の部族であることは間違い無いようですね。当然手足も長く、すらっとしたモデルのような体型をしています。

アフリカの民族の中でも特に漆黒に近い肌の色をしており、抜群のスタイルと相まってとても美しい迫力があります。

ただ、今のディンカ族は、度重なる内戦や紛争のせいで栄養が取れずに前よりも身長が低くなってしまったと言いますからとても残念です。

ディンカ族の住居と人口

ディンカ族は南スーダンにいる(出典:Joshua Project)

ディンカ族はアフリカの南スーダンのナイル川流域のバハル・アル・ガザール地方を中心に居住しています。

人口は約100万人といわれており、自らをジエンと称しています。
別の説では人口は400万人ともいわれています。

言葉はディンカ語ですが、ナイル・サハラ語族に属しているためにヌエル族やルオ族などのナイロートの言葉と近く、居住範囲が広いためそれらの影響をうけ方言がとても多いです。

ディンカ族には中央集権型の政治ではなく、独立しながら繋がっていく部族から成り立っています。

およそ1000人から30000人の集落を作りながら半農半牧の生活をしているのです。

その部族の数は約25ほどだと言われています。

そしてそれぞれの部族はお互いのことをあまり知らないようです。

ディンカ族の生活

ディンカ族は雨季には牛の放牧をしながら農作物を育て、乾季には牛を連れて川辺を放浪する半農半牧の生活をしています。

食事は主にモロコシ・キビ・アワ・ヒエなどの穀物が主体です。時々牛のミルクや魚なども食べ、栄養を摂取しています。

現金にするための作物は、落花生やゴマ・アラビアガムなどと食料にするものとは分かれています。

ただディンカ族はほとんど自給自足で生活してきたため、商売というものにあまり縁がありませんでした。

そのためディンカ族には商売や利益という言葉が少なく直訳する言葉が存在しないのです。

ディンカ族の文化

牛を大切にしている

牛を大切にするディンカ族(出典:Daily Sabah)

ディンカ族は牛をとても大切にしています。それは決して食べるためではありません。

牛は儀式や結婚の贈呈物などとても神聖な場で役に立っています。

また、食料としてミルクを飲みます。

牛のは焚いて虫除けにしますし、尿は石鹸に加工します。

牛のは装飾品になりますし、ディンカ族にとって牛は彼らの生活全てに関わっているのです。

一夫多妻制などユニークな文化

額の傷は大人の証(出典:Tourism Observer)

ディンカ族は一夫多妻制です。有力な男の人になると50人から100人もの妻を持つ者もいるそうです。日本の男性からは羨ましいことでしょう。

女性は家庭で家事や育児に専念しているということです。

ディンカ族の青年はある年になると額に傷をつけます。これは彼が大人になったことを意味します。

この時その若者は牛にちなんだ名前を新たに与えられるそうです。

日本の歴史でいえば元服の儀式と似ていますね。もっとも日本は傷をつけたりはしませんが。

またディンカ族の人たちは、灰を頭や身体に塗って化粧をしたりします。

それからタトゥーも入れます。牛の角で身体を切りつけその傷口に灰をまぶすことによって皮膚が盛り上がりタトゥーとなるのです。

ディンカ族の有名人

アレック・ウェック

アレック・ウェック(出典:zimbio)

1977年生まれの彼女は女性ファッションモデルであり女優です。

スーダンのディンカ族にいた彼女は1991年の第二次スーダン内戦から家族と共に逃げ、イギリスに亡命しました。

1995年に18歳の時ロンドンでスカウトされ、180㎝のすらりとした体型でモデルとしてデビューしました。

ジャネット・ジャクソンのミュージックビデオにも出演しています。

その後アメリカへ移住しています。

ウエックは自分のバックブランド「WEK1933」も立ち上げています。
ブランド名は彼女の父親の生まれた年に由来するそうです。

マヌート・ボル

マヌート・ボル(各写真左)
なお、右はマグジー・ボーグス(出典:Reddit)

彼は1962年南スーダンに生まれた元プロバスケットボール選手であり、活動家でした。

身長231㎝の彼はゲオルゲ・ムレシャンと共にNBA史上最高身長記録の保持者でした。

ディンカ族の酋長の息子で、マヌートという名前は「恵み」という意味を持つそうです。

18歳で渡米しその長身でNBAのスターとなりました。

彼はNBA史上唯一ブロック数がポイント数を上回る選手でした。

1994年怪我で引退するまで輝かしい才能を発揮しました。

引退後チャリティー活動を行なっていましたが、2010年腎不全のためにこの世を去りました。まだ47歳でした。

ルオル・デン

ルオル・デン(右)(出典:wikipedia)

1985年生まれの彼はイギリスの元バスケットボール選手です。

身長は206㎝ありました。

アレックと同じように内戦から逃れるためエジプトに逃げました。そこでマヌート・ボルと出会いバスケットを始めました。

16歳でアメリカに渡りバスケットを続け、2004年から2019年までNBAのシカゴ・ブルズなどで活躍することになります。

ソン・メイカー

ソン・メイカー(中央)(出典:wikipedia))

1997年生まれのソン・メイカーはオーストラリアのプロバスケットボール選手です。ポジションはパワーフォワードです。

彼も221㎝の長身を生かしてプレーしているのです。

現在はNBAのデトロイト・ピストンズに所属しています。

メイカー家も内戦から逃れるためにオーストラリアに難民として移り、バースで過ごします。

14歳で始めたバスケットボールで頭角を現し、2013年にNBAを目指してアメリカへ渡り、努力してピストンズの主力メンバーとなったのです。

サルバ・キール・マヤルディ

サルバ・キール・マヤルディ(出典:wikipedia)

1951年生まれのキールは南スーダンの政治家です。

現在は初代大統領として活躍しています。

彼は敬虔なカトリックキリスト教徒です。

何度も起こった内戦に参加し、2011年南部スーダンは南スーダン共和国として独立しキールはその初代大統領となったのです。

アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領からプレゼントされた黒色のカウボーイハットをとても気に入り、トレードマークとして身につけています。

まとめ

  • ディンカ族は世界一の身長を誇る
  • ディンカ族は農耕と放牧で生活している
  • ディンカ族にとって牛は宝である
  • ディンカ族は一夫多妻である
  • 成人すると額に傷をつける
  • 身体に灰を塗り化粧する
  • ディンカ族出身の有名人は意外に多い

ディンカ族についていろいろと調べてきましたがいかがでしたか。

アフリカの数多い部族の中でも世界一を誇る長身な部族だったんですね。

そしてこのディンカ族は、牛をこよなく大切に扱う意外な文化がある部族なのでした。

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